特別就労支援センター ココカラ

茨城県指定障害福祉サービス事業所「特別就労支援センター ココカラ・ココカラnext」のブログです。

カンボジア異文化研修プログラムの説明と活動趣旨

こんにちは!スタッフの門上です!

今日は、カンボジア異文化研修プログラムについて紹介したいと思います。

 

このプログラムは、去年はじめて開催されました。カウンターパートのウナロムプロジェクトと提携して活動を行っています。研修を経て参加者の成長に大きく貢献したことと、今年も参加希望者がでたので、第2回目も準備を進めています。

まずは、簡単に研修の概要を紹介したいと思います。

 

【期間】

毎年8月中旬あたり、6泊7日の日程

【プログラム内容】

・孤児院、脳性麻痺患者、身障者施設の訪問とボランティア活動

義足製作ファクトリー訪問

プノンペン歴史観光(キリングフィールド戦争犯罪博物館)

・カンオジア在邦人起業家「山崎様」の講和とインタビュー及びオフィス視察

・セントラル・マーケット散策

上智大学アジア人材養成研究センター訪問

アンコールワット遺跡見学

かものはしプロジェクト現地ファクトリー&農村の家庭訪問

トンレサップ湖のボートクルーズなど

 

【参加者】

茨城県内の中・高・大学生

・特別就労支援センターココカラの利用者

(去年は、中学1名、高4名、大2名とココカラ2名、引率2名の計11名が参加しました)

【主催団体&協力団体】

ウナロムプロジェクト(詳細は下記にあり)

Peace In Tour

 

【特徴】

・プログラム内容に偏りがなく、カンボジアという国をあらゆる視点から学べるような内容になっている

・少人数でのチームなので、個々のニーズに併せて動きがとれる

・参加者が中学~社会人と年齢層も幅広く、またそれぞれバックグラウンドや立場が異なる為、個々の学びや気づきが様々である。それを皆で共有することができる。

 

以上、簡単ではありますが概要になります。たくさんの魅力がつまった研修になっています。次に、この研修プログラムの目的ですが、主催団体であるウナロムプロジェクトの活動趣旨に則しています。非常に素晴らしいので簡単に団体紹介をさせて下さい。

 

ウナロムプロジェクト

【団体概要】

地域・世界に貢献したいと願う若者、不登校やひきこもりを卒業したいと願う若者とカンボジアの貧困・身体的ハンディを負うこどもとの出会いを提供する。国境を越えた交流と学び合いの費用を援助し、地域と途上国に貢献する。また帰国後、地域への発信活動を通じて社会に役立てたという達成感を育む、「世界と地域をつなぐためにできる」ことの提言をめざす。取手・水戸・都内での体験報告を通じて、「グローカル」な社会づくりへの共感と支援の輪を広げる。

 

【事業内容】

1.カンボジアスタディツアーの開催(特に経済的な理由で機会が制限される若者への渡航機会を作る)

2.ボランティア活動(チャリティ・募金・出店販売)の企画

3.ツアー報告会の開催

 

要点は、

①経済的に恵まれない家庭の子ども・若者の機会格差を是正すること

②彼らの経験を帰国後、各地域にて発信する

③結果、彼らが地域活動への参画にいたり地域住民はその活動を支える支援者として「グローカル」な社会づくりの輪がひろがっていくことを目的としています。

 

ココカラは、上記のような潜在的に成長の可能性を秘めているが、それぞれの環境によって機会が得られない若者を発掘し、彼らが成長するプログラムの位置づけとしてカンボジア異文化研修プログラムに参加をして、共同で活動を行っています。

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

以上が活動趣旨になります。

 

私自身も学生時代にバングラデシュという国に1年間滞在していたことがあり、ウナロムプロジェクトの活動主旨に大きく共感しています。ココカラから参加する利用者さんも、発展途上国の環境に身を置くことで、五感で感じる全てが学びに繋がるのではないかなと思っています。

 

厳しい環境に身を置いて生活している人々の暮らしを知ることで、自分がどれだけ恵まれているかを実感できます。異文化に身を置くことで、「違い」を認識し、自分自身の問題関心を深める、考えるきっかけにもなります。もしくは、外国に行ったという「経験」が今後自分の自信に繋がる可能性があるかもしれません。

 

 目的が違っても、気づきが違っても、チームで共有するからこそ、何倍も気づきや学びが深まるのではなのかなと思います。一人じゃなくて、みんなで考えれることが大切かなと・・・そんな機会を経済的に恵まれている人だけが得られるのではなく、本人の学びたい・成長したい意欲があるすべての人が参加できる機会を本気で作りたいなと思っています!

 

そんな中で、今年度は茨城県が主催する女性若者企画提案チャレンジ事業(詳細はリンク先にて)に企画提案したところ、助成金を獲得することができました。特に嬉しかったのが、去年参加したココカラのメンバーがツアーでの経験や学び・成長したことをしっかり自分の言葉で表現し、県の審査委員に評価してもらえたことでした。本人にとってさらなる自信に繋がったことでしょう。

 

長々と綴ってしまいましたが、このプロジェクトも去年からはじまり少しずつ評価を頂き、賛同してもらい、各方面から応援して頂いています。改めて、この研修プログラムはたくさんの人の思いやお金を巻き込んで成り立っているなとつくづく感じます。日々協力を頂いてるすべての方に感謝をしつつ、今年も学び溢れる貴重な機会をつくれるよう努めていきたいと思います!

 

以上、スタッフ門上でした♪

 

 <去年の参加メンバーとの写真ーアンコールワットにてー>

f:id:tss-cocokara:20160706115134j:plain

 

 

<活動報告会ーグローカルフェスタ2016にてー>

f:id:tss-cocokara:20160706115143j:plain